当院は地域医療の一翼を担う病院として、令和7年3月より療養病棟の一部を地域包括ケア病床に転換いたしました。これまでの慢性期医療に加え急性期病院での治療後、退院を目指したリハビリや在宅療養中に病状が悪化した場合に入院していただく病床でレスパイト入院も対象となり、在宅医療にも力を入れています。
私たちは、鳥海山の麓で四季折々を肌で感じることのできる自然豊かなこの町で、病気になってもなじみの人とその人らしく生きることを支えたい、心地よく療養していただきたいとの思いで日々看護させていただいております。
患者さんお一人おひとりのお気持ちに寄り添いご家族とともにお支えできるよう、看護専門職として役割を果たすべく介護員や多職種とチームを組み、また地域の介護・福祉・行政等にかかわるみなさまとも連携を図っております。
私たちは「人生100年時代」を先取りし「地元ナース」としてじっくり患者さまに関わり地域のチームの一員として未来志向の看護を目指しています。また、生涯にわたり学び続けられるようキャリア開発ラダーを導入し、特定行為研修や認定看護師等の育成を推進しています。いつでも好きな時に学ぶことのできるようインターネットラーニングを導入していますが、今年度からはさらに「e-ラーニング研修制度として」全職員に2日間、自由に学ぶ環境をつくることにいたしました。
働く看護職が健康であってこそ最善の看護ケアが提供できると思い、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の充実に取り組みタイムマネジメントをしっかりし定時帰宅を推進しています。時には頭を空っぽにしてぼーっとすることも大切で、それによって考えるゆとりができ確かな看護が提供できると思います。おかげさまで地域のみなさまから仕事と家庭の両立ができる病院として認知され、結婚・出産等のライフイベント等をきっかけに、あるいはセカンドキャリアを考え無理なく長く働き続けたいと転職される職員も多くなりました。「おたがいさま」がようやく職場に根付いてきたと思います。
やりがいや充実感をもち、年齢に関わらず公平感や納得感をもって働くことができるよう複線型等級制度を導入し希望に応じたコースを選択でき選んだキャリアの中で能力や専門性を高め職務や役割に見合った処遇をしています。
私たちは何よりも「人権を尊重した最善の看護ケア」ができるよう精一杯努めます。どうぞよろしくお願いいたします。